憧れのピアニストについて-第2弾は・・・

私の憧れのピアニストの第2弾になります。
今日は「スヴャトラフ・リヒテル」についてお話したいと思います。

そのピアニストの得意としてる作曲家にちなんで、例えば、ショパン弾きとかベートーヴェン弾き、バッハ弾き、リスト、ドビュッシー・・・等々弾きと言われたりします。

それではいったいリヒテルは何弾きなんだろう?と思って色々なディスクを聴きあさりました。
とてつもなく個性的な演奏ではなく普遍的、かと思うと、コントラストの強い演奏を繰り広げてみたりする、でも決して一聴してわかるホロヴィッツとは違い個性的な演奏ではないように聴こえる。

では何が凄いのだろうか?
言えてることは、病的なまでの完全主義者から繰り出されるピアニズムだと私は思います。
精密に計算されたテクニックの中に見える凄まじい集中力。
それがどうなるかと言いますと、同じベートーヴェンでも青年の頃のベートーヴェンの曲を弾けば若くてロマンティシズムを感じさせる演奏であり、また晩年のベートーヴェンの曲でのアプローチでは苦悩や絶望、そして残った一筋の希望まで完璧に表現できることに驚かされてしまいます。
 
だからどの作曲家の曲を演奏しても「曲の確信」をついたあえて普遍的だけど、その中に際立ったピアニズムを持ち聞き手の心をつかめる演奏ができるのだと思います。

またリヒテルは、我々ならば絶対やらないと思われる、ソロステージでの楽譜を見ながらの演奏。どんな小品でさえも楽譜を見ながらのステージです。
それだけではなくステージを暗くして、楽譜と手元をぼんやりと照らして演奏するスタイルはリヒテルならではです。
これも完全主義者だからこそ、曲の表現に対して余計なこと抜きで集中したいと考えあっての事だと思います。

私もこんなリヒテルみたいな曲の内面に集中した演奏が出来るようになりたいと常日頃努力していますが、どうしても「あれこれ」考え過ぎちゃって集中しきれないのが現実です。